保護者のための英語学習ガイド
英語の人物分析が「いい人」で終わる|前後の行動から、根拠のある答えを書く|Protostar
人物分析が一言で終わるとき、前後の行動と根拠をつなぐ。Tomが椅子を使う二つの場面から、判断の変化を説明します。
物語の出来事は説明できるのに、人物について聞くと「いい人」「悪い人」「自分勝手」と一言で終わる。理由を聞くと、物語をもう一度話す。そんなときは、最初の見方を一文で残し、どの行動からそう考えたかを確かめてみましょう。続きの行動を加えると、人物への見方も詳しくなります。
最初の印象を、本文の行動に結び付ける
物語の前半です。
Tom pulled the last chair towards him. He put his bag on it.
Tomは最後の椅子を自分の方へ引き、かばんを置きました。「Tom is selfish」と考えたら、「Which action makes you think that?」と聞きます。put his bag on itを指せれば、考えを支える行動が見つかっています。
この時点の答えは「Tom seems selfish at first.」と残せます。seemsとat firstで、最初に受けた印象を表します。椅子にかばんを置いた理由は、まだ本文に書かれていません。
後の行動を加え、見方を確かめる
続きです。
When an elderly visitor entered, he lifted his bag and offered her the chair.
年配の訪問者が入ると、Tomはかばんを持ち上げ、椅子を勧めました。この行動は、相手への配慮を示しています。「Does this action support your first idea, or make you reconsider it?」と聞いてみます。
新しい答えが「Tom is kind」だけなら、前の行動とのつながりも考えましょう。かばんを置いたことで生まれた印象と、椅子を勧めたことで変わる見方を、両方残すと説明が深まります。
行動と、その理由の予想を分ける
Tomは最初は自分だけを考えていたが、訪問者を見て譲ったのかもしれません。かばんを一時的に置いていただけという可能性もあります。本文で確かめられるのは、先にかばんを置き、あとで椅子を勧めたことです。
書かれた行動を一方に、考えられる理由をもう一方に置くと、推論の根拠が見やすくなります。最初から訪問者のために席を取っていたかどうかは、続きの情報で確かめられます。お子さんの予想を話し合いながら、本文にあることも一緒に指してみましょう。
前後の証拠を、完成した答えにつなぐ
答え全体は次のように書けます。
At first, Tom seems selfish because he puts his bag on the last chair. Later, he offers the chair to an elderly visitor, which shows consideration for her. His first action gives an unkind impression, but his later action makes that judgement less certain.
一文目は最初の印象と根拠。二文目は後の行動と、それが示す配慮。最後に、新しい行動が最初の判断にどう関わるかを説明しています。
別の見方でも、本文の行動を正確に使い、前後を扱い、根拠に合った強さで表していれば話し合えます。自分の答えを持ち、読んだことから説明する練習になります。
家庭では、先に考えのつながりを聞く
性格を表す単語をたくさん渡す前に、「何をした?」「その行動からどう思う?」「あとで見方が変わった行動は?」と聞きます。「年配の人に椅子が必要だったから」と言ったら、elderly visitorとoffered her the chairを本文で確かめ、相手と行動を結びます。
推論を考えることと、英文にまとめることには、それぞれ難しさがあります。日本語で説明してから、知っている英語で書いてみると、どの段階で助けが必要か分かりやすくなります。
新しい物語でも、証拠に合わせて答えを更新する
次の物語では、最初の人物判断を残し、後半で加えたい行動を選びます。初めの見方を支える行動が続けば、そのつながりを書きます。変わる証拠があれば、理由を加えて答えを直します。
登場人物が口にしたことと、実際にした行動の違いや、別の人物から見た場面も、読むときの手掛かりになります。毎回反対の例を探す必要はなく、その物語の情報に合わせて考えます。
言い方の強さも、根拠に合わせる
完成した答えのat firstは最初の時点、becauseは根拠、laterは後の情報を示します。seemsは、行動から受ける印象を表す言葉です。
「Tom changed from selfish to kind」と書いたら、本文が心の変化を説明しているか、異なる二つの行動を示しているかを確認してみます。この例では、後の行動によって読者の判断が変わった、と表す方が情報に合います。
「友達のために席を取ったのかも」と考えたら、可能な説明として残し、友達の情報があるかを探します。一方、椅子を勧めた行動は、本文に直接あります。どこまで分かり、どこから予想したかを分ける習慣が、長い物語でも役立ちます。
根拠と見方をつなぐ読解コース
Protostarの読解コースでは、読む力に合わせて、意味、本文の根拠、比較、観点を学びます。進んだ段階では短い文章の精読で、目的を変えながら読み返し、前後の手掛かりを比較して判断を説明します。
授業は、イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア出身のネイティブ講師がオンラインで直接担当し、講師の平均指導経験は14年です。最近の読解の答えを持って相談すると、根拠を結ぶ練習が必要か、言葉や文の理解から進めるかを話しやすくなります。
動画の音楽について
Carefree — Kevin MacLeod (incompetech.com)。ライセンス: CC BY 4.0。音楽の出典:incompetech。
音楽の編集・ミキシング:Protostar